糖質が血糖値を上げる

TVのCMのキャッチコピーにもありますが、確かに、美味しいものは脂肪と糖質でできています。とくに糖質は、お砂糖や小麦粉、お米、イモ類などに多く含まれるため、ご飯やパン、パスタやピザ、ケーキやドーナツ、クッキーなどの甘いスイーツには、当然、糖質がタップリと入っていることになります。

ダイエットを志す人や、2型糖尿病の人にとって糖質は、大好きだけど会ってはならない恋人のようなものです。

◆2型糖尿病で糖質が制限されるワケ

2型糖尿病は主に、暴飲暴食や偏った食生活による肥満、運動不足、加齢やストレスといった要因から引き起こされます。

食事などで摂取した糖質は、体内で消化されて「ブドウ糖」に変化し、全身の細胞に取り込まれて、エネルギー源となります。健康な人の場合、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きによって、血液中のブドウ糖を肝臓や筋肉に貯蔵して、食後に上がった血糖を下げるように機能しています。

しかし、2型糖尿病では、このインスリンの働きが著しく低下して、血糖が下がりにくい状態になることから、毎日の食生活で糖質を制限することを余儀なくされます。

◆ダイエットで糖質制限が有効なワケ

ご飯やパン、スイーツなどを食べ過ぎると、筋肉や肝臓に貯蔵しきれなかったブドウ糖が、血液中に残ってしまいます。この余った糖が、やがて脂肪に変化するのを回避するために、糖質制限は有効であるといえます。

◇血糖値の急上昇はデブを招く

一度にたくさんの糖質を摂取すると、使いきれなかったブドウ糖が、皮下脂肪として蓄えられます。また、血糖を下げるためにインスリンが放出されると同時に、中性脂肪が形成され始めるため、インスリンが出ている間は、内臓脂肪も体脂肪も増加しやすいのです。

食事をした後に、消化・吸収を経て、血液中に送られたブドウ糖を「血糖」といい、血液中のブドウ糖の値を示すものを「血糖値」と呼んでいます。

そう、血糖値はまさに、摂取した糖質の量の値といっても過言ではないのです。
皆さんの血糖値は、大丈夫ですか?

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