糖質制限と腸内細菌バランス

糖質制限は腸内バランスに大きな影響を与えるため、行う時には注意が必要です。
先ず、腸内のことについて記しましょう。
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌という3種類の菌が存在します。

善玉菌は便秘などの病気から守ってくれるものであり、免疫力強化による身体の抵抗力向上、腐敗菌の増殖抑制で腸内を綺麗に保つ、ウイルスなどの活動抑制で感染病から身体を守る、有機物を作ることで便秘予防や腸の吸収力向上、発がん物質の分解、下痢の予防や治療を行います。

悪玉菌は腸の老化・便秘・下痢の元となるもので、タンパク質を分解し発がん性物質を作る、生活習慣病を引き起こす、便秘・下痢・食中毒、感染性腸炎を引き起こす、腐敗物質を作り腸の老化促進といったことを行います。

悪い作用ばかりが注目されていますが、病原菌を排除する悪玉菌も存在するため、悪玉菌が全て良くないものというわけではありません。日和見菌は善玉でも悪玉でもない菌であり、善玉と悪玉の優勢な方に味方するという菌のことです。

腸内には無数の細菌が存在し、これは必要なものなのですが、これを腸内フローラと呼びます。
腸内フローラの割合は善玉8:悪玉2というのが理想的です。

悪玉菌にも良いものがありますし、悪玉菌によって善玉菌が効力を発揮することもあるので、この8:2のバランスを保つことが大事なのです。

普通、腸内フローラは3歳までにバランスが決まるとされているのですが、その後の食生活などによっては腸内細菌のバランスが変わってしまうことがあるのです。
その一つが糖質制限です。

糖質制限をすることで腸内フローラのバランスが悪い方に変わってしまうという可能性があるのです。腸内バランスが変わることで下痢になったりすることもありますし、肌の調子が悪くなることもあります。

糖質過多はいいことではありませんが、減らしすぎるのも身体にとっては良くないことなのです。
また、糖質にはとってもいいものと止めた方がいいものがありますので、そこも制限生活をする時には気をつける必要があります。

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